スズメバチ科(アシナガバチ属)

コアシナガバチ(Polistes snelleni)

名は体を表す。アシナガバチのなかでは小型の種です。 攻撃性はそんなに強くはないが、刺されるとふつうにいたい。 キボシになんとなく似ているが、腹部の黄紋で区別できる。

セグロアシナガバチ(Polistes rothneyi iwatai)

アシナガバチの中では最も大きな種です。 攻撃性が高く、毒性も強いそうです。 さわらぬ神に祟りなし、近づかないほうが無難です。

キボシアシナガバチ(Polistes nipponensis)

今飛んでいるのはすべて越冬明けの女王さまです。 日本のアシナガバチ。学名が訂正されました。 従来の学名は Polistes mandarinus でした。 コアシナガバチと、ときどき混同されます。 巣ができれば、一目瞭然、育房のフタが鮮黄色です。

キアシナガバチ(Polistes rothneyi)

アシナガのなかでは大きい。攻撃性が強い。毒性も強い。 深度合成などでは、とても撮らしてくれない。 前伸腹節に2本の黄色縦線があります。 人家の軒先に営巣することもあります。

ムモンホソアシナガ(Parapolybia indica)

近似種のヒメホソナガバチの頭楯に班紋があり、 本種には斑紋がない。これが、ムモンの由来です。 低い草の葉裏などに営巣するから、草刈りには注意が必要。 攻撃性は強く、刺されるといたい。集団越冬します。

フタモンアシナガバチ(Polistes chinensis)

暑さ対策です。 竹筒の中に巣に、直射日光が当たっていた。 母バチが翅を震動させて育房に風を送っている。 もっと気温が上がると、水を汲んでくることもあります。 気化熱を利用した「水冷」と「空冷」の併用です。

コアシナガバチ

貧相なヤブガラシがひと株だけです。 そうとうに空腹らしい。 繁茂していたヤブガラシが刈られていた。付近には吸蜜に適した花がない。 12ミリほど、小型のアシナガバチだが侮(あなど)れない。 刺されたときは、かなり痛いし、腫れとズキズキは2日ぐらい続き…

ムモンホソアシナガバチ(Parapolybia indica)

女王バチ、黄色で淡褐色の斑紋がある。 頭楯部分には班紋がない(オスにはある)。 近似種にヒメホソアシナガバチがいます。 攻撃性はやや強い。おっかなびっくりで撮した。

コアシナガバチバチ

眠りからさめた女王バチです。 中胸に縦の黄条はない。 前伸腹節の背面に2本の縦の黄帯がある。 腹部3節と4節に黄紋がある。 母バチと娘バチが同居する社会性狩りバチです。

空き家になったハチの巣

木枯らしが吹いて、キボシアシナガバチの巣が落ちてきた。 育房の蓋が黄色いことが、黄色い帽子の意味での命名か? 育房数は、作りかけもいれて50ほどあります。 右から左に向けて増築されたみたい。 コロニーの最盛期には働きバチが飛び回っていたはず。 高…

コアシナガバチ

アシナガのなかまではコガタ、平地ではあまり見かけない。 どちらかと言えば、山地に多くいます。 前伸腹節の背面に黄色のたて黄線が2本。 中胸のたて黄線はない。 腹部の3節と4節に一対の鮮やかな黄紋がめじるし。

キアシナガバチ

大きさ20ミリほど、全体に黄色っぽく見える。 脚に、はっきりした黄色の部分がある。 これで、セグロアシナガと区別できる。

フタモンアシナガ

暖まった棒杭は、オスたちが老後を過ごす場所です。 大きさ15ミリぐらい。正面から見ると顔が黄色く、触覚の先端が巻いている。 腹部の第2節に2つの紋がある。名前の由来です。

ムモンホソアシナガ

体長20ミリ、女王です。 ほかのアシナガバチのなかまに比べて細長い体型です。 いまの時期は大丈夫ですが、攻撃性はやや強いです。 刺されると、ズキンときて、数時間後にど~んときます。

キアシナガバチ

体長約25ミリ、黄色の斑紋が鮮やか。 セグロアシナガと似ていて、よく混同される。 だが、前伸腹節に黄色の縦線が2本あるので区別できる。 日本産アシナガバチのなかでは攻撃性も毒性も強い。 刺されるのは、もう御免被る。 管瓶に閉じ込めておいてアルコー…

ムモンホソアシナガ

大きさはほぼ15ミリ、細長く、黄色に淡褐色の帯があります。 船型の長い巣盤をつくる。 メスの頭楯部分には班紋がない。これがムモンとついている由来です。 攻撃性はやや強い。刺されると後で効いてくる。

キボシアシナガバチ

大きさ12ミリぐらい、女王です。 黒と茶色の地味系アシナガバチ。 巣房の蓋が鮮やかな黄色(黄色い帽子)なので命名された。 木の枝や葉っぱの裏側など、低いところに作られる。 草地にずかずか入り込むと、刺されることがある。 小さいからといって甘く見ては…