コアシナガバチ(Polistes snelleni)

名は体を表す。アシナガバチのなかでは小型の種です。 攻撃性はそんなに強くはないが、刺されるとふつうにいたい。 キボシになんとなく似ているが、腹部の黄紋で区別できる。

セグロアシナガバチ(Polistes rothneyi iwatai)

アシナガバチの中では最も大きな種です。 攻撃性が高く、毒性も強いそうです。 さわらぬ神に祟りなし、近づかないほうが無難です。

シロシタイスカバチ(Passaloecus insignis)

メスです。お寺の裏に積まれた木材にいました。 朽木に営巣し、アブラムシ(アリマキ類)を狩ります。 大顎の互い違いが名前の由来です。

ゴキブリヤセバチ(Evania appendigaster)

奇妙な体型のハチです。これで2回めの投稿です。 熱くて何もする気になれない。 5回めのワクチンで続く倦怠感、流行病(はやりやまい)の収束を祈る。 各体節は短く、産卵管も短い。長いのはうしろ脚だけ。体はまっ黒。 ゴキブリの卵に寄生するハチです。

オオアゴマエダテ(Psenulus anomoneurae)

クワキジラミの幼虫を狩る。ホバリングしながら尻針を刺します。あじさいの枯れ茎の中の髄を掘って巣穴にする。

サトセナガアナバチ(Ampulex dissector)

若いゴキブリを狩り、幼虫の餌にします。 ゴキブリに麻酔をかけ、触角を切る。 ゴキブリを後ろ向きに引いて、巣穴まで歩かせる。

シリアゲコバチ(Leucospis japonica)

佐々木小次郎、ながい刀を背負っている。 背中の針状のものは産卵管を収める鞘(さや)です。 いざ勝負(産卵)のときは、腹部が割れて鞘から産卵管を抜きだす。

タマゴクロバチ()

正確な種名はわからないから、学名はブランク。 カメムシの卵から出てくるメスを待っているオスです。 スケールが間に合わなかった。 体長は2ミリ未満、逃げられた。 一度飛ばれたら、発見は、ほぼ絶望的。 カメムシのタマゴは飼育瓶のなかにあります。 何が…

トホシオサゾウムシ(Aplotes roelofsi)

オスメス不明、梅雨空の露草にいるゾウムシ。 メスはツユクサの茎に口吻で穴をあけ産卵します。

ゴマダラカミキリ(Anoplophora chinensis malasiaca)

大型で姿が目立ち、また、食性が広いので都市の街路樹でもみられる。 カミキリムシで最もよく知られる種の一つです。 見ての通りのゴマダラ文様、黒に白い点々です。

オオフタオビドロバチ(Anterhynchium flavomarginatum)

竹筒や、カミキリムシなどの脱出孔にドロで仕切りを作り営巣する。 ハマキガ、メイガなどの幼虫を狩る。幼虫で越冬する。

スミゾメハキリバチ(Megachile willughbiella sumizome)

ムナカタハキリバチのメスです。 いまはオスのムナカタハキリバチが標準和名として通用しています。 が、むかしは、ムナカタとスミゾメは別種とされていました。 まっ黒のメスは、やっぱり「墨染」のほうが似つかわしい(とおもひます)。

バラハキリバチ(Megachile nipponica)

死んだふり。 砂糖水を無視して動き回るから、冷凍室に50秒。 仮死から復帰するのに約60秒。 なまえの通り、バラ科植物などの葉を切り取って巣材とする。 地中や、地上の既存抗に営巣する。 三枚目はオスです。

ツマグロスズメバチ(Vespa affinis)

宮古、石垣、西表(みやこ、いしがき、いりおもて)~~、歌の文句じゃないです。 まだ、見たことのないスズメバチ、バンダイのおもちゃです。 働きばちは2センチほど、内地産のハチとは色彩が全くちがいます。 パイナップル畑などに営巣するそうです。 いつ…

ハラアカチビコハナバチ(Lasioglossum sphecodicolor)

腹部が橙赤色です。 ハルジョンの黄色の花序の上でよく目立ちます。

ウツギノヒメハナバチ(Andrena prostomias)

集団で地下に団地をつくるハナバチです。 ウツギの花に同期して生涯を終えます。 花が咲く5月下旬から花粉を集めて巣作りをします。 忙しい。わずか10日ほどで巣作りを完了させ、 6月中旬には、もう姿を消してしまいます。

ハラアカマルセイボウ(Hedychrum japonicum)

ヒメジオンの花にいます。小型で、ほとんどがオスです。 金属性の光沢があるので視認性はいいです。 メスバチが寄生するのは、営巣性の狩バチやハナバチです。 彼らの巣に侵入して、寄主バチの幼虫をねらい寄生します。 しかし、労働寄生ではありません。

ヤマトトゲアナバチ(Oxybelus strandi)

背中にフック状の棘(トゲ)が特徴です。 地面に巣穴を掘り、双翅目(ハエなど)を狩って運ぶ。 ただし、これはオスです。 メスを探して飛び回るのが仕事。

ゴキブリヤセバチ(Evania appendigaster)

体型が奇妙なハチです。初めて見ました。 ゴキブリの卵に寄生する(らしい)。

ハラナガハムシドロバチ(Symmorphus foveolatus)

サイジョウにそっくりだが、腹部がながい。だから、ハラナガなのだ。違いは、第1背板に1本の縦溝があること。 ここでは、藁葺き屋根の筒に泥の仕切りを作り営巣している。ハムシの幼虫を狩る。ここでは、ノミゾウムシの幼虫らしい。ほかには、オニグルミにつ…

ナミツチスガリ(Cerceris hortivaga)

これはオスです。 メスは、花に来るコハナバチをよく狙っています。 公園のトイレ脇、踏み固められた裸地に集団で巣をつくります。 坑道に育房を複数つくり、狩った獲物は一時備蓄するらしい。

スミスメンハナバチ(Hylaeus floralis Smith)

顔にある黄色の楔形の斑紋がとくちょうです。

リンネセイボウ(Chrysis ignita)

ドロバチのなかま(オオフタオビドロバチなど)に寄生します。 大きさ6ミリ、腹部末端に4歯がある。 ハルジョンで吸蜜しているところを容器で花ごと捕獲しました。 リンネとは、あのスウェーデンの学者、二名法のリンネさんでしょうか。

ラミーカミキリ(Paraglenea fortunei)

そのむかし、支那からやってきた(らしい)。 前胸の背中の黒点がパンダの顔のようでおもしろい。 梅雨前の今の時期カラムシなどに集まる。 食草のラミー(イラクサ科 カラムシの変種)からの命名です。

ニッポンギングチバチ(Rhopalum coarctatum)

腹部と後脚に赤色の斑紋がある。 ガガンボやユスリカを狩って、朽木に営巣します。

ムモンホソアシナガバチ(Parapolybia crocea)

女王です。腹部が細くくびれています。 黄色で、暗褐色の斑紋がとくちょうです。 巣は葉裏につくるので見つけにくい。

バンダイのミカドトックリ(Eumenes micado)

全長150ミリ、15歳以上限定のバンダイミカドです。 ドロバチ科のなかまでは、ミカドトックリが一番カッコいいとおもう。

オオグシアリマキバチ(Pemphredon lethifer)

アバタアリマキに似ています。後脚の脛節の棘(トゲ)で判定します。トゲがあるのがアバタアリマキで、ほとんど無いのがオオグシアリマキです。枯れ茎に営巣します。コレたぶんオスです。

ホソセイボウ(Chrysis galloisi)

腹部末端(第3節の後縁)に4歯がある。 紅色や緑色の帯がうつくしいハチです。 ハムシドロバチに寄生する悪いやつです。

アバタアリマキバチ(Pemphredon diervillae)

アブラムシを狩り、朽ち木で営巣します。