虫スタジオ

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 深度合成で撮ります。全部で15枚撮ります。
 10ミリほどの虫を想定した設定です。
 それより大きな虫はこのミニスタジオには不向きです。
 フィールドで撮ったほうがいい。

 目にピントを合わせてシャッターをきると、
 手前に、2ステップバックして撮影を始めます。
 ですから、目から奥側に13ステップ、ピントを送ることになる。
 約4秒かかります。この間に虫が触角など体を動かせば、ボツです。
 フラッシュの度に反応して触角を振るハチが多いです。
 
 ピント送り(ステップ幅)の値は、メーカーから情報がないです。
 10段階あるステップ幅のうち、10ミリの虫なら経験値として、
 ステップ幅4に設定します。

 ガラス瓶の上に直径10センチが円形舞台があり、被写体はその上です。

 色温度6300Kに設定した、3灯のLEDライトで囲んでいます。
 真上から100W相当のLED電球、やはり6300K、をバックグランド光とします。
 背面には、大きめの写真撮影用のレフ板をねじ込んであります。

 虫の腹下の影を消し立体感をだすため、スレーブストロボをつかいます。
 カメラに付けたストロボと同期して、15回照射します。
 ストロボのガイドナンバーは、それぞれGN40(1/256)と、GN20(1/128)です。

 全体は、大きな洗濯機用ネットで囲んであります。
 内側を見るために大きく前面を広げてあります。

 今回の虫スタジオでは、逃亡して行方不明になった虫はいません。
 たとえ飛んでも、すぐに連れ戻されます。

 撮影後は、原則、もといた場所へ戻されます。
 適当な場所には離しません。ほとんどの場合、一夜泊まりです。